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2023/03/17 強制不妊2審、国また敗訴 札幌高裁 除斥期間適用せず

2023/03/17

強制不妊2審、国また敗訴

札幌高裁 除斥期間適用せず

    金将来、米山淳. 上記表題. 毎日新聞、2023317日、25.

    強制不妊−逆転で原告勝訴、札幌高裁判決−国に賠償命令、除斥期間適用せず。河北新報、2023317日、27.

 

ベーテルブログ2023/03/17

 

 嬉しいニュースだ。先日のブログで仙台地裁での原告勝訴をお伝えし、また記事内容にある簡潔な解説を紹介した。十日過ぎたばかりだが、優生保護法による強制不妊手術に対する一連の裁判で、札幌高裁は昨日3月16日、20211月の札幌地裁判決を取り消し、国に賠償責任を認めた。高裁レヴェルでは3例目の原告勝訴となる。

  毎日新聞の紙面は小さくなく、原告勝訴に勢いがついてきている。立命館大学院の松原洋子教授(生命倫理学)は河北紙面で「もはや訴訟で争う段階になく、政府や国会が新しく法律を作り、幅広く被害者を救済すべき段階に来ている」とコメントしている。

 とはいえ、国がどのような対応しようとしているかに楽観は禁物で、裁判一つ一つには赤木俊夫さん裁判のような禁じ手もあり得ようから用心しておきたい。

  とまれ、はじめて実名を公表して裁判を続ける小島喜久夫さんの挑戦と勇気と不屈を賞賛したい。この勝利は「除斥期間の適用を認めることが正義・公平の理念に反して」きた裁判例への反撃となることを期待したい。             

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