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優生保護法による強制不妊裁判 浅野史郎宮城県知事が原告側証人に立つ 【ベーテルブログ:2022/10/15 優生保護法・強制不妊】

当方は多忙すぎて、2018年1月31日に仙台で始まった優生保護法の訴訟に関する見解を都度表明できないことを実に残念に思っている。新聞のスクラップは溜まる一方だ。

この10月11日に仙台高裁で控訴審口頭弁論があることも、新聞で知っていた。そこに浅野史郎が出廷していた。

久方ぶりに浅野史郎の消息に出会えた。新聞とはありがたいものである。彼は血液の癌との闘病に打ち勝っているようだ。浅野は厚生省の障害福祉課長であったので、厚生省内の裏事情にも通じている。事情に余り通じていない方には説明が必要で、毎日新聞の記事がとても親切に開設してくれている。いずれ原告側の主張「損害賠償権」が法の名のもとで、既に除斥期間にあり、つまり国に時効が成立していて、原告側が訴えることはもはやできないという話である。浅野は被害者側がこれまで訴えることすらあり得ない立場にあったので、除斥期間を適用してはならない、つまり時効は不合理で成立しないと主張したはずだ。

思えば、浅野は知事でありながらベーテルに視察にも訪れたし、県議団も送り、時の県の課長にも会わせてくれた。時代は残念ながら機熟さずで、以後てんかんが行政で何かしらの話題に上がることはなかった。

ベーテルと行政の関係は恭しい監視と指導だけである。(Drソガ)

 

  • <河北新報。2022年10月12日、第30面。宮城・強制不妊訴訟控訴審、「除斥期間」不適用を、浅野前知事、出廷し訴え>
  • <毎日新聞。2022年10月13日、第19面。旧優生保護法・強制不妊訴訟;「せっかく生まれたのに」、高裁で本人訴え、前知事「1審判決不合理」>