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ショパン・コンクールCOVID-19: 2021 半田さん2位、4位小林さん 第18回ショパン国際ピアノコンクール

2021/10/22

ショパン・コンクールCOVID-19: 2021

 

半田さん2位、4位小林さん

18回ショパン国際ピアノコンクール

河北新報.20211022日、26面.

 

 COVID-19災禍で二度延期で一年後となったショパン国際ピアノコンクール第18回で日本人お二人が入賞した。反田恭平は何と2位であるし、小林愛実は再挑戦で4位である。素晴らしいニュウスだ。とはいえ、当方は日本人が入賞したから嬉しいのではない。ショパン・コンクールが開かれたことが嬉しい。この記事も、オリ・パラのニュースと同じような「ニッポン」、「日本人が」という紙面だが、当方が留めたいのは「ショパン」だからだ。最大評価のショパン・コンクールで日本の方が2人も受賞するのはとても誉れだが、ノーベル賞と同じく、どんな発見が選ばれたのかが重要だ。新聞紙面がそういう紙面の体裁に変わっていけば、日本人が、も、より活きてくるだろう。

 1年前、このブログで仲道郁代を取り上げた。COVID-19災禍により七ヶ浜国際村に彼女が来ないことをひどく残念がったからだ。予定通りならば、三部作の最終「晩年のショパン」を聴けたはずだった(なお、このショパン演奏はこの春に関西では聴けたらしい。ひどく羨ましい)。当方がショパン・コンクールに興味を抱くのは、根っからのショパン狂いだからだ。ショパン狂いと言えば、音楽好きだろうとなるが、実はそうとは言えない。単にショパンが死ぬほど好きなだけだ。ので、モーツアルトだ、べートーベンだ云々のクラシック音楽好きを気取る高貴な方々の一人には加わらないし、そういう風情の方が周りにはとんといなかったので、縁が無い。全く個人的に、ショパンに取り憑かれているだけだ。ショパンしか聴かない、聴くとなればショパンだけ、と決まっている。どうしてそうなのかは、自ら知らない。

 本来、既に引退して余生を送っているはずの超高齢者の当方なのだが、そうだったとして、事前に引退後にしたいことは何かと誰かが問うてくれるような幸運に恵まれたら、嬉しかったでしょうね。そう答えたことは無いのだが、一つにはショパン・コンクールの場に居たいねがある。ショパン・コンクールは長丁場だから、3−4月間、ヨーロッパに滞在することになる。なのだが、とてつもなくど素人の超高齢者が会場に入れるはずはない。抽選があるのかな。あったとしても当たるはずもない。ながら、そういう何ヶ月かを平気で過ごせてしまうのが、いわゆる追っかけで、ファンだ。願うようにお暇があれば、ホントに楽しいでしょうね。会場に入れずであってもアムスダムからワルシャワへのありとあらゆる経路を探すのに超熱中。何日居てもついにコンクールは聴けなかったでもよい。

 音楽を志向しない当方でも耳寄りの情報。ワルシャワ滞在が叶わずとも、インターネットで相当の演奏が聴けるようになっている。そんななか、ポゴレリチ騒動の一端を知った。1980年のショパン・コンクール。イーヴォ・ポゴレリッチは優勝したかもしれなかった。が、本選(ファイナリスト)落ち。記者団に問われて、審査委員長なのだろうね、ショパン・コンクールは「テクニッシャン」を求めていないと述べた。イーヴォを「彼こそ天才よ」と絶賛したマルサ・アルゲリッチが審査員を辞める騒ぎとなった。なお、20年後、そのアルゲリッチが審査員に戻ってきたとある。アルゲリッチノの事情に当方は全く通じないし、もちろん、裏話になろうので聞きたくもない。ショパンが汚される。(Drソガ)