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今週のこの記事一つ202108/01(23) 旧 優生保護法 違憲 4件目 国会の不作為「違法」

2021/08/04

今週のこの記事一つ202108/01(23)

 

優生保護法 違憲 4件目

国会の不作為「違法」 

毎日新聞. 2021年8月4日発行.第1面:①、第24面:②.

河北新報.202184日.第24面:③

 

COVID-19感染の予測通りの第5波のおぞましい拡大に対して、感染者の入院を制限するという「おごそかな」政府決定がなされた。新型コロナ感染患者を棄民とする暴挙だ。COVID-19災禍第V波なる制御不能なホントの窮地にあるというに、ホントにマジなのか。イットキ内閣は自ら改組した対策分科会に相談どころか宣告すらしなかったというので、ならばCOVID-19感染対策を仕切っているののがいる。ならば、何という名の「官僚」達なのかを公表しなければならない。

 おっと、おっと、これは今回の主題ではない。主題は(旧)優生保護法。このコロナ禍でも、世の中は粛々と動いている。当方の主題の一つ、優生保護法に関する情報も事欠かない。ゲンパツ情報を拾い集めるだけで手一杯なのだが、優生保護法も、やまゆり園事件を絡めて、確実に世の中が動いている。イットキ内閣の素姓やオリパラとは関係なく、世の中が動いている。この記事、優生保護法は違憲で、国会が何もしなかったという「不作為」なる立法府の違法を神戸地裁初めて認めた朗報となる。朗報だが心から嬉しくはなく悲しさを募らせる。

 優生保護法裁判は、2018131日に仙台地裁から始まった。その日、当方も裁判所まで歩いた。これを書き始めると終わらなくなるので、今回は優生保護法裁判の情報の最新情報を一里塚として留めるだけの時間しかない。いずれ、この一冊シリーズがゲンパツだけではなく優生保護法、また障がい児者問題も平等にとりあげる予定としている。とはいえ、折角に今日の今日に得ることができた情報を残さないと、そのシリーズも単なる蔵書一覧の過去表になりかねない。

 コロナの入院制限なる政府決定を、一方、優生保護法下の時代に医局(都立病院)の黒板に「今日は誰を断種したらいいか書いて」なる歴史事実が過去にあったこととを、当方は同列に扱う。時代が進歩するとしても、その進歩は幻想に過ぎないし、内実は決して良くなっていくことはなく、単に進歩したと言いくるめられ続けるためだけの、空しい劇場に過ぎないと観る。歴史なので壮大という形容詞も選ばれよう。壮大なニッポン断種コッカ。そんなもの、要らない。行く着く先は優生保護法シリーズの当面の最終課題、遺伝子診断の臨床応用、つまり選択肢堕胎がある時代となろう。この関連は前稿、この一冊、特別寄贈20214に紹介している。比較的な先駆となった「優生思想と健康幻想」(八木晃介著.2011725日.批評社)の視点も加えて思考をまとめていく。

 さて、今回はコロナで、断酒だ。イットキ内閣は、あろうことか禁酒法まで持ち出したばかりだ。       Drソガ)